家事代行の仕事をやってみてわかったこと

私がこの家事代行の仕事を始めたのは2006年。
早いもので、約17年が経ちました。
今となっては、家事代行の仕事はこんなものと当たり前に思っていますが、実際に仕事をやってみると、仕事を始める前に思っていたこととは、かなりの違いがありました。

目次

家事代行は孤独な仕事

家事代行の仕事で、まず意外だなと思ったこと。

それは、不在時の作業が多いということです。
家事代行は、共働き世帯のお客様が一番多いので、当然といえば当然なのですが、始めた当初は、お客様とあれこれコミュニケーションを取りながら、仕事するものだと思っていました。

ですので、不在のお宅で、ひとりポツンと黙々と作業することが多いということが、当初の想像と違って、かなりのギャップがありました。

もちろん、お客様が在宅時に行う場合もあるので、すべてではないのですが、いろんな状況で作業する場合があるということに驚きでした。

マニュアルはあってもないようなもの

家事代行の仕事をする場合、会社によっても違いますが、事前に研修を行う会社が多いです。

ただ、働く現場はお客様宅なので、マニュアル通りにいかない場合のほうが多いです。
家事のやり方に正解はなく、その各々の家庭にあった家事のやり方があるので、そのお宅でどのようなやり方をすれば、効率よく作業できるのか、臨機応変に考える力が求められます。

研修やマニュアルで学ぶ基本はもちろん大事ですが、さらに臨機応変に対応する応用力も必要となってきます。

また、「毎回同じ順番、同じやり方でやりたい。自分なりの掃除のこだわりがある」という人は、一見この仕事に向いているように思えます。

しかし、実際は思い通りにできるケースのほうが少ないですから、かえってストレスがたまってしまうかもしれません。

マルチタスク能力が求められる

家事代行という仕事は、特別な資格は要りません。
作業自体も専門知識が必要なものはほとんどないので、誰でもできるのが最大のメリットです。

ですが、家事くらいしかできないから…という理由でこの仕事を選ぶと、苦労することになります。

・時間内で終わるように、作業の手順や順序を組み立てる能力。
・指示された通りに、ミスなく作業を遂行できる能力。
・お客様の希望を聞き出し、時には的確なアドバイスをするコミュニケーション能力。
・相手の立場にたったものの見方、ホスピタリティの精神が必要。
・不在時は、お客様に状況をお知らせする報告書の作成が必要なので、そのための文章力。
・肉体労働なので、数時間動き回れるだけの体力。

こんなふうに、マルチタスクが求められる仕事です。

やりがいのある仕事

でも、その分、やりがいもあります。

しっかりやっていれば、お客様から「いつもありがとう」と感謝の言葉をダイレクトにいただける仕事です。
その分、モチベーションも上がります。

また、いろんなお宅の家事事情を知れるという面白さもあります。
(お客様宅のプライバシーや個人情報が知れるという意味ではありません)

たとえば、部屋のインテリアが参考になったり、最新家電が使い勝手がわかる、など参考になることも多くあります。

まとめ

いままで、どちらかというとデスクワーク中心で働いてきた自分からすると、とても新鮮で面白いなと思うことも多いです。

びっくりするようなゴミ屋敷に遭遇することもあれば、塵ひとつないような綺麗なお宅もあるし、いろんな人の生活事情が覗けるので、そこから学ぶことも多いです。

お客様と長い付き合いになると、なんだか自分がその家族の一員になったような錯覚に陥ることだってあります。

だからこそ、もうかれ17年近く、この仕事を続けてこられたのかもしれません。

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