日頃は、サービスの提供側にとして家事代行の仕事をしていますが、逆にお客さんとして”家事代行”を頼む場合に注意する点、こうやって指示すれば、ある程度自分の思った通りにやってもらいやすい点などを簡単に説明したいと思います。
このサービスは、ある意味、オーダーメイドです。
10人のお客様がいれば、依頼内容は、それぞれ微妙に違った10通りの内容になります。
ひと言に”掃除”といっても、Aさんのお宅とBさんのお宅では、やり方、要望はそれぞれ変わってきます。
全く同じように掃除しても、すごい喜んでくれるお客様がいる一方、ちょっと不満と思われるお客様もいます。
そういうところがこの仕事の難しいところのひとつだったりします。
ということで、もし、家事代行を頼もうと思ったときには、以下の3つのことに注意してください。
(3つだけでなく、もっともっとありますが、とりあえず大事だと思うことを挙げます)
1.自分が必ずやってほしいことは、最初に必ず伝える。
ある意味、これが一番大事かもしれません。
自分がどういうことをしてほしくて、家事代行を頼んだのか?
最低限これだけは必ずやってほしい、ここの汚れがいつも気になっていて、なんとかしたい、自分なりのこだわりがあるからこうやってほしい、など….
自分が何を期待して頼んだのかを正直に、来てくれたスタッフに伝えましょう。
ヘンに遠慮して、おまかせでと言うと、あとあと自分が後悔することもあります。
こういった最初のコミュニケーションが足らないと、お金払ってやってもらったけど、イマイチねということにもなりかねません。
それは、必ずしもそのスタッフさんの仕事ぶりが全然ダメというわけではなく、その多くは、お互いの意思疎通が取れていないことが原因だったりします。
まずは、要望を伝えましょう。
もし、あなたの要望が高すぎたり、時間的にどうしても無理な場合は、スタッフさんのほうでちゃんと理由を説明してくれます。
逆に、そのあたりの説明をちゃんとしてくれないスタッフさんは、仕事ぶりもそう期待できないかもしれません。
この仕事は、ただ作業をすればいいだけでなく、そういったお客さんとの対応がとても大事な仕事だからです。
仕事ができるスタッフさんは、できないことはできない、時間内では難しいなど、そういったこともはっきり説明してくれる人が多いです。
2.ある程度の割り切りも必要。
先程、要望は必ず伝えましょうと書きましたが、たとえ要望をしっかり伝えたとしても、必ずしもお客様が思い描いている通りにはならないこともあります。
全体的にはいいけど、ちょっと気になることが少しあるわねという感じです。
しかし、ここが人間同士の感覚の違い、考え方の違いなどで、とても難しいところです。
完全に自分の思い通りには、なかなかいきません。
なんかこんなことを書くと、我われサービス提供側の言い訳のように聞こえてしまい、誤解されてしまうかもしれませんが、どんな仕事でも他人が思うように100%やることは、なかなか難しいと思います。
これが機械相手なら、また違うのかもしれませんが、人が相手の仕事では、ある程度の割り切りは必要だと思います。
私自身、今までに、”こだわりがすごく強いお客様”から依頼されたことが何度かありますが、こう言ってはなんですが、「この方は、うちの会社だけでなく、どこの会社に頼んでも、決して満足しないんだろうな」という方が何人かいらっしゃいます。
ですから、人に頼むときは、完璧を求めず、ある程度は割り切って考えてもらえば、逆に満足度は上がると思います。
3.作業してくれるスタッフさんをうまく活用する。
活用するって書いてしまうと、なんか変ですが、要は、仕事をするスタッフも人間なので、本人が気持ちよく仕事するように”仕向けて”(笑)ください。
もちろん仕事なので、好き、嫌いは関係ありませんが、やはりスタッフ側から見た場合、感じのいいお客さん、スタッフのことを気遣ってくれるお客様には、スタッフも感情が動きます。
なかには、お金を払ってるんだからと横柄な言葉遣いをするお客さん、完全に私は上、あなたは下という目で見てくるお客様もたまにいらっしゃいます。
まあ、そういうお客様は、作業や些細なミスに対して、とても厳しいことが多いです。
(もちろん作業がダメダメなら、言われても仕方がありません)
なにかスタッフに伝えたいことがある時でも、言い方や気遣い、相手への気持ちが込められていれば、言われたほうも素直に聞けることができます。
そういうところのスタッフのへ気遣いが上手いお客様だと、スタッフ側も「このお客さんのためなら、もっとがんばろう」という気持ちになり、期待以上の仕事をしてくれるようになります。
結果的に、それはお客様にとってもいいことなので、スタッフは上手く活用しましょうということです。
もしかしたら、上記のことは、みなさんの予想とは違ってたかもしれませんが、これは私が実際この仕事をしていて、お客様にこういう点を覚えておいてもらうと、少しでも頼んでよかったと実感してもらえるんじゃないかということを書いてみました。
決して安くないお金を払っていただくのですから、少なくともお金を払う価値があると感じてもらいたいと思います。
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